人生の集大成をどこで迎えるかという「終のすみか」に関する議論は、多くの家庭で関心を集めるテーマです。筧家でも、良男さんが公的施設の入居待ちの長さに驚き、民間施設の可能性を探り始めました。公的な施設に頼り切れない現状があるからこそ、民間の選択肢を正しく理解することは、安心な老後への第一歩となるはずです。
民間施設の代表格といえば「有料老人ホーム」ですが、最近よく耳にする「サービス付き高齢者向け住宅」、通称「サ高住」との違いをご存知でしょうか。サ高住とは、バリアフリー対応の賃貸住宅に、安否確認や生活相談サービスが付帯した居住施設を指します。自由度の高い生活を維持しつつ、専門スタッフの見守りが得られる点が大きな魅力です。
SNS上では「親に自由でいてほしいけれど、一人暮らしは心配」という世代から、このサ高住への注目が集まっています。一方で「介護が重くなった時に住み続けられるのか」という不安の声も散見されました。自立に近い状態から手厚い介護まで、どの段階でどの施設を選ぶべきか、その見極めは家族の幸福を左右する重要な決断と言えるでしょう。
ライフスタイルに合わせて選ぶ、民間施設の多様な選択肢
2019年09月25日現在、民間介護施設はサービスの幅が非常に広くなっており、入居者の心身の状態に合わせた柔軟な選択が可能です。有料老人ホームには、食事や掃除などのサービスが付く「養護」や、手厚いケアを前提とした「介護付」などがあります。これらは24時間体制でスタッフが常駐するため、家族にとっても大きな安心材料となります。
私は、施設選びにおいて「契約の透明性」が最も重要だと考えています。入居一時金の償却ルールや、将来介護度が上がった際の追加費用など、書面だけでは分かりにくい部分を徹底的に確認すべきです。単に豪華な設備に目を奪われるのではなく、そこで働くスタッフの表情や、入居者同士のコミュニケーションの質を肌で感じることが大切です。
また、サ高住はあくまで「賃貸住宅」という側面が強いため、外出の自由などが確保されやすい反面、重度の介護が必要になった際に住み替えを求められるケースも存在します。2019年09月25日の時点での法整備や市場環境を鑑みると、まずは「何ができなくなった時に次のステップへ進むか」という家族間の合意形成を優先させるべきです。