2019年09月25日、日本ブラインドマラソン協会は視覚障害を持つランナーを支える「伴走者」の裾野を広げるため、新たな一歩を踏み出しました。この取り組みは定期的な練習会の開催を通じて、競技のパートナーとなる人材を育成することを目的としています。来年に控えた2020年東京パラリンピックに向け、スポーツの祭典を足掛かりとした共生社会の実現が期待されています。
伴走者とは、視覚障害のあるランナーと「絆(きずな)」と呼ばれる短いロープを握り合い、周囲の状況やコースの曲がり角を的確に伝える重要なガイド役のことです。単に一緒に走るだけでなく、ランナーの「目」となって安全を確保し、リズムを合わせる高度な技術が求められます。これまで伴走者の不足が課題とされてきましたが、練習会の定例化によって、初心者でも安心して参加できる環境が整いつつあるでしょう。
SNS上では、このニュースに対して「自分も誰かの力になりたい」「伴走を通じて走る喜びを共有できるのは素敵だ」といった温かい反響が広がっています。一方で「特別な技術が必要そうで、ハードルが高いのではないか」という不安の声も見受けられました。しかし、協会が主催する練習会では、基礎から丁寧にレクチャーが行われるため、走ることが好きな人なら誰でも挑戦できる道が開かれています。
私は、この取り組みが単なるボランティアの枠を超え、人と人とが深く繋がり合う新しいスポーツの形を提示していると確信しています。障害の有無に関わらず、同じ目標に向かって汗を流す経験は、参加者双方の人生を豊かにするに違いありません。東京パラリンピックという大きな目標がある今、こうした地道な育成活動こそが、大会後のレガシーとして地域社会に根付いていくことを切に願っています。