西武がパ・リーグ2連覇!最大8.5差を跳ね返した「山賊打線」の驚異と歴史的逆転劇の舞台裏

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2019年09月24日、プロ野球パ・リーグにおいて埼玉西武ライオンズが劇的な逆転優勝を飾り、見事にリーグ2連覇を達成しました。一時は首位と最大8.5ゲームもの大差をつけられ、誰もが連覇は絶望的かと考えましたが、そこからの追い上げはまさに圧巻の一言に尽きます。SNS上でも「これぞ令和の逆転劇!」「心臓が持たない展開だった」と、ファンたちの熱狂的な声が鳴り止みません。

今シーズンの西武を象徴するのは、昨年に引き続き圧倒的な破壊力を誇る攻撃陣です。一般的に野球界では「打線は水物」、つまり打撃は好不調の波が激しく頼りにならないものとされていますが、彼らはその常識を根底から覆しました。チーム打率と総得点でリーグトップを独走し、打ち勝つ野球を徹底したのです。一方でチーム防御率はリーグ最下位という極端な成績も、ファンをハラハラさせる魅力の一つと言えるでしょう。

日本球界初!日本人選手5人が20本塁打超えの金字塔

エースの菊池雄星投手がメジャーへ移籍し、先発陣の駒不足が懸念される中で、辻発彦監督は「打って勝つ」という信念を貫き通しました。主力選手の故障や、主砲であった浅村栄斗選手のFA移籍による穴など、数々の困難がチームを襲います。しかし、2019年08月にベテランの中村剛也選手を4番に据えるという監督の決断が、バラバラになりかけていた打線に一本の太い芯を通す結果となりました。

この采配が功を奏し、山川穂高選手の42本を筆頭に、中村選手、外崎修汰選手、森友哉選手、秋山翔吾選手の計5人が20本塁打以上を記録しました。日本人選手5人が同一シーズンに20本の大台に乗せるのは、パ・リーグ史上初の快挙です。これほどまでに切れ目のない重厚な布陣は、対戦相手にとって逃げ場のない恐怖であったに違いありません。まさに「山賊打線」の異名にふさわしい、歴史的な攻撃力です。

さらに特筆すべきは、正捕手としてチームを牽引した森友哉選手の驚異的な成長でしょう。捕手という守備負担の大きいポジションでありながら、打率3割3分1厘というハイアベレージを叩き出し、首位打者のタイトルを確実にしています。打てるキャッチャーの存在は、現代野球における最大の武器であり、彼の存在がチームの爆発力を一段上のステージへと押し上げたのは間違いありません。

編集者の視点から言わせていただければ、この西武の優勝は「弱点を補うのではなく、長所を極限まで伸ばす」という戦略の勝利だと感じます。防御率が悪いという課題を悲観するのではなく、それを補って余りある得点力を構築した辻監督の手腕には脱帽するほかありません。データを超えた勝負強さと、一気に畳み掛ける集中力。このエネルギッシュな野球こそが、多くのファンを惹きつけてやまない理由なのです。

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