徳島県の山間に位置する神山町から、日本の教育界を根底から揺るがすような驚きのニュースが飛び込んできました。2023年04月の開校を目指して準備が進められている「神山まるごと高専」が、学校長の公募を開始したのです。提示された年収は最大で2500万円という、従来の教育現場の常識を遥かに凌駕する破格の条件が設定されており、各方面から熱い視線が注がれています。
今回の募集がユニークなのは、その対象が教育関係者だけに限定されていない点にあります。神山町への移住を前提としつつも、ビジネスやテクノロジーといった多様なバックグラウンドを持つリーダーを広く求めているのです。SNS上では「民間からこれだけの待遇で校長を呼ぶのは夢がある」「教育の質を変えるにはリーダーの評価から変えるべきだ」といった、期待に満ちた声が数多く寄せられています。
神山まるごと高専は、1学年40名の全寮制という密度の高い環境で、AI(人工知能)やデザイン、アートを横断的に学ぶ次世代型の私立高等専門学校です。ここで言う「高専(高等専門学校)」とは、中学卒業後の5年間で実践的な技術教育を行う機関ですが、本校は単なる技術習得に留まりません。自ら事業を立ち上げる「アントレプレナーシップ(起業家精神)」を育むことを最大の目標に掲げています。
名刺管理のSansan寺田氏らが挑む「町全体がキャンパス」の壮大な構想
プロジェクトの旗振り役を務めるのは、神山町にサテライトオフィスを構えるSansan株式会社の寺田親弘社長を中心とした設立準備委員会です。彼らが目指すのは、神山町という地域全体を学びのフィールドとして活用する革新的な教育スタイルでしょう。校長には5年以上のチームマネジメント経験や、戦略を形にする実行力が求められており、まさに「学校を経営するCEO」としての資質が試されています。
採用された校長は、内定後すぐに設立準備委員会の一員として合流し、ゼロから教育カリキュラムの開発に携わることになります。これは既存の枠組みをなぞるのではなく、未来のリーダーに必要な教育を自分たちの手で作り上げる刺激的なプロセスと言えるでしょう。これに続く形で、副校長や教職員の募集も2019年09月25日以降、順次開始される予定となっており、神山町は今、最も熱い教育の最前線へと変貌を遂げようとしています。
私自身の見解を述べさせていただくと、この試みは停滞する日本の教育に対する強烈なアンチテーゼだと感じます。教育にビジネスのスピード感と正当な報酬を持ち込むことで、これまで教育界に縁がなかった優秀な人材が「次世代を育てる」というステージに集まるきっかけになるはずです。神山町から生まれる新しい風が、日本の10年後、20年後の産業構造を劇的に変えてくれることを切に願っています。