2019年09月20日に開幕し、日本中が熱狂の渦に包まれているラグビーワールドカップ。その聖地の一つとして知られる大阪府東大阪市の花園ラグビー場周辺では、今まさに「食」の分野でも熱いトライが決められています。地元の洋菓子店や和菓子店が、観戦に訪れるファンを笑顔にするため、趣向を凝らした「ラグビースイーツ」を続々と誕生させているのです。
特に注目を集めているのが、ラグビーボールの形を見事に再現したバウムクーヘンです。見た目のインパクトはもちろんのこと、お土産としての持ち運びやすさも計算されており、観戦の思い出を自宅に持ち帰るファンから絶大な支持を得ています。SNS上でも「形が可愛すぎて食べるのがもったいない」「花園に来た実感が湧く」といった投稿が相次ぎ、早くも大会の名物として定着しつつあるようです。
さらに、試合終了を意味する言葉を冠したケーキ「ノーサイド」も、ファンの心を掴んで離しません。この「ノーサイド」という言葉は、試合が終われば敵味方の区別なくお互いの健闘を讃え合うという、ラグビー独自の気高い精神を象徴しています。ケーキにはラグビー場の芝生を連想させる鮮やかな緑色のチョコレートが使われており、視覚からもスタジアムの熱狂を感じることができるでしょう。
地域一体で盛り上げる「東大阪ショウテンズ」の挑戦
こうした民間企業の動きを強力にバックアップしているのが、東大阪市による行政の支援です。市はラグビーを通じた地域活性化を目的として、地元の店舗を集めたユニット「東大阪ショウテンズ」を結成しました。2019年09月26日現在、彼らが作成した魅力溢れるガイドブックが配布されており、スタジアム周辺のグルメ情報を網羅的に発信することで、おもてなしの質をより一層高めています。
編集者である私自身の視点としても、この取り組みは単なるブームに便乗した商売を超えた、深い郷土愛を感じずにはいられません。スポーツの祭典をきっかけに、地元の技術やアイデアが凝縮されたスイーツが生まれることは、地域のブランド力を高める素晴らしい機会です。たとえルールに詳しくなくても、これらのお菓子を通じてラグビー文化に触れることで、より多くの人が花園の地に愛着を持ってくれるのではないでしょうか。
世界中から観光客が集まるこの特別な期間、東大阪の街全体が一つのチームとなって「おもてなし」というスクラムを組んでいます。試合の興奮を胸に、甘いスイーツを頬張るひとときは、観戦者にとって最高の贅沢となるに違いありません。皆さんもぜひ、花園ラグビー場へ足を運んだ際は、職人たちの情熱が詰まった逸品を探してみてください。きっと、スコアボードの結果以上に甘く素敵な思い出が残るはずです。