関西の科学界に、また一つ輝かしいニュースが舞い込みました。大阪府、大阪市、そして大阪科学技術センターは2019年09月25日、優れた研究成果を上げた若手研究者を称える「2019年度 大阪科学賞」の受賞者を発表したのです。今回、その栄誉に輝いたのは、大阪大学蛋白質研究所の栗栖源嗣教授と、東京大学および大阪大学で教鞭を執る小林研介教授の2名でした。
栗栖源嗣教授の研究は、生命の根源ともいえる「光合成」の謎に迫るものです。植物や藻類が太陽光をエネルギーに変える際、重要な役割を果たす「蛋白質複合体」の立体構造を解明しました。この複合体とは、複数のタンパク質が精密に組み合わさって特定の機能を発揮する、いわば細胞内の「分子マシン」のような存在です。この構造を明らかにすることは、将来的なクリーンエネルギーの開発にも繋がる画期的な一歩といえるでしょう。
一方、小林研介教授は「ナノテクノロジー」を駆使した物理学の分野で、目覚ましい成果を上げました。ナノテクノロジーとは、10億分の1メートルという原子・分子レベルの極微小なスケールで物質を制御する技術のことです。小林教授は、この微細な世界で発生する電流の「ゆらぎ」に注目しました。一見不規則に見える電気の乱れを詳細に解析することで、新しい物理法則の解明や、より高性能な電子デバイスの設計に貢献しています。
SNS上では「若手研究者の活躍は、次世代の科学教育にも大きな刺激になる」「光合成の仕組みが完全に分かれば、人工光合成の実用化も夢ではない」といった、期待と称賛の声が多く寄せられています。大阪から世界へ発信される最先端の研究成果に対し、市民の間でも関心が高まっている様子が伺えます。私自身、こうした地道な基礎研究こそが、私たちの未来の暮らしを劇的に変える可能性を秘めていると感じてやみません。
大阪の地から世界を照らす!11月の表彰式に注目
注目の表彰式および記念講演は、2019年11月13日に大阪市西区の大阪科学技術センターで開催される予定です。受賞した両教授には、それぞれ賞金150万円が贈呈されます。一般の方々にとっても、第一線で活躍する研究者の生の声を聞ける貴重な機会となるはずです。日本の科学力が世界を牽引し続ける姿を、ぜひその目で見届けてみてはいかがでしょうか。