鉄道ファンのみならず、旅行好きの間で大きな注目を集めていた新型観光列車「海里(かいり)」が、ついにそのベールを脱ぎました。JR東日本は2019年09月25日、翌月から始まる本格運行に先立ち、報道陣に向けてその優雅な車内を公開しています。この列車は、新潟から山形の庄内地方という、日本でも有数の「食の宝庫」を駆け抜ける特別な存在として誕生しました。
コンセプトに掲げられているのは「新潟・庄内の食と景観を楽しむ列車」であり、その名の通り車窓からは雄大な日本海の波打ち際や、心癒されるのどかな田園風景が広がっています。SNS上でも「オレンジと黒のグラデーションが夕日のようで美しい」「一度は乗ってみたい豪華な内装」といった期待の声が続々と寄せられており、地域の魅力を再発見する新たな旅の形として、早くも話題を独占している状況です。
特に注目したいのが、移動中とは思えないほど贅沢な食の体験でしょう。車内では、地元の豊かな土壌で育まれた旬の食材をふんだんに取り入れた料理や、趣向を凝らしたお弁当が提供されます。単なる移動手段としての鉄道ではなく、乗ること自体が目的となる「デスティネーション(目的地)型」の旅を提供しようとする、JR東日本の強い意気込みがこの演出からもひしひしと伝わってきますね。
五感を刺激する「ハイブリッド気動車」の快適な旅
機能面でも優れており、この「海里」には「ハイブリッド気動車」という最新のシステムが採用されています。これは、ディーゼルエンジンで発電した電気と蓄電池の電力を組み合わせてモーターを回す仕組みのことです。従来の列車に比べて騒音が抑えられ、環境への負荷も軽減されているため、静かな車内で景色と食事に没頭できる素晴らしい環境が整っているといえるでしょう。
私自身の視点から述べさせていただくと、こうした観光列車は単なる贅沢品ではなく、地域の文化を次世代へ繋ぐ重要な架け橋になると確信しています。車内で地元の味を知ることで、実際にその土地を訪れてみたくなるポジティブなサイクルが生まれるはずです。2019年10月05日の運行開始により、新潟や山形の観光がさらに活気づくことは間違いありません。ぜひ皆さんも、日本海の風を感じる特別な旅に出かけてみてはいかがでしょうか。