2019年9月27日現在、秋の人事異動シーズンを迎え、新生活への準備に追われている方も多いのではないでしょうか。しかし、近年の引っ越し業界は、特定の時期への需要集中と深刻な人手不足が重なり、料金が高騰する「引っ越し難民」問題が深刻化しています。そんな悩める現代人の救世主として、従来の常識を覆す画期的なサービスが次々と登場し、注目を集めています。
SNS上でも「見積もりが高すぎて絶望した」「業者が捕まらない」といった悲鳴が上がる中、仲介サービスやレンタル機能を賢く利用することで、相場より3割から4割も安く抑える手法が話題です。最新のテクノロジーとシェアリングエコノミー(モノや場所を共有する仕組み)を駆使すれば、賢くスマートに新居へ移ることが可能になるでしょう。本日は、そんな2019年現在の最前線レポートをお届けします。
スマホで完結!マッチングサービスが変える見積もりの常識
まず注目したいのが、2019年1月にサービスを開始した「Hi!MOVE(ハイ!ムーブ)」です。このサービスは、単身世帯をターゲットに、荷物の写真と基本情報を送るだけで、わずか3秒ほどで概算の見積もりを確認できる画期的な仕組みを持っています。これまでは訪問見積もりなどで時間を取られるのが一般的でしたが、デジタル化によって営業コストを大幅に削減することに成功しました。
運営元である株式会社グライドの荒木孝博社長によれば、2019年9月末の平日に東京都内から横浜市へ移動する場合、通常7万5000円ほどかかる相場が、このサービス経由なら5万2500円まで抑えられる例もあるとのことです。トラックの空き状況に合わせて利用者同士をマッチングさせる「シェア」の発想を取り入れることで、業者側も効率的に案件をこなせるため、三方良しの価格設定が実現しています。
「運ぶ」を切り分ける!運転手付きレンタルトラックの利便性
作業を自ら手伝うことでコストを削る「レントラ便」という選択肢も人気を博しています。これは運転手付きのトラックを時間貸しするサービスで、利用者が主体となって運搬を行うのが特徴です。引っ越し専門業者が全ての作業を担う「フルサービス」に対し、こちらは「運搬のプロと車両を借りる」という立ち位置になります。自分の体力と時間を活用することで、驚くほどの低価格を実現できるのです。
例えば、平日の昼間に軽トラックを1.5時間利用する場合、セルフ型なら1万540円という破格の設定になっています。ハーツの山口裕詮社長によると、2019年9月上旬の時点で既に予約が埋まりつつあるほどの大盛況だそうです。このように、自分ができることとプロに任せることを明確に分ける「DIY精神」を持った引っ越しスタイルは、今後さらに一般的になっていくに違いありません。
家具は「所有」から「利用」へ!初期費用を10分の1以下に
引っ越し時の大きな負担となるのが家具の買い替えですが、サブスクリプション型の家具レンタル「airRoom(エアールーム)」がその常識を塗り替えています。月額500円(税別)からブランド家具を借りられるだけでなく、不要な家具の無料引き取りまでセットになっている点は驚きです。通常、一式揃えると15万円ほどかかる初期費用が、このサービスなら約1万円程度で済んでしまうのです。
さらに「エアールームトランク」のように、一時的に荷物を預かるサービスを併用する賢いユーザーも増えています。繁忙期の高い時期を避けて荷物を預け、料金が落ち着く閑散期に配送してもらうという戦略は、まさに「時間を味方につける」賢利な手法と言えるでしょう。個人的な見解としても、資産を持たずに身軽に移動する「アドレスホッパー」的な生き方が広がる中で、こうした柔軟なサービスは必須のインフラになると確信しています。