2019年09月26日から2019年09月27日までの2日間、新潟市中央区の新潟市産業振興センターにて、県内最大級のビジネス見本市「にいがたBIZ EXPO 2019」が華やかに開催されています。今回の目玉として注目を集めているのが、新潟市が推進する先端技術支援事業の一環として披露された、バーチャルユーチューバー(VTuber)の体験ブースです。会場では最新テクノロジーに触れようと、多くのビジネスパーソンが足を止めています。
VTuberとは、CGのキャラクターをアバターとして使い、動画投稿やライブ配信を行う存在のことです。今回のプロジェクトでは、地元の新潟コンピュータ専門学校の学生たちがその技術力を結集させ、魅力的なキャラクターを創り上げました。単に映像を眺めるだけではなく、来場者がリアルタイムで会話を楽しめるほか、専用のコントローラーを装着することで、自らがキャラクターの動きと連動する「なりきり体験」ができる仕組みが導入されています。
SNS上では、学生たちが手掛けたクオリティの高さに対して「新潟の若者のクリエイティビティがすごい」「行政がVTuberを活用するのは面白い試みだ」といった驚きと期待の声が広がっています。最先端の「モーションキャプチャ(体の動きをデジタル化する技術)」を身近に体験できる貴重な機会となっており、ブース周辺は新たなコミュニケーションの形を模索する熱気に包まれているようです。
また、会場では次世代の交通インフラとして期待される「自転車シェア」の実証実験も同時に実施されています。これは東京のオープンストリート社が手掛けるもので、ICTを活用して効率的に自転車を貸し出す仕組みの浸透を目指しています。新潟市は、これらの民間による先進的な取り組みを支援することで、将来的に市の公的サービスへ応用できるかどうかを慎重に見極める方針を打ち出しています。
テクノロジーと地域の融合が拓く新しい街のカタチ
筆者は、今回の取り組みこそが「地方創生」の理想的なモデルケースになると確信しています。学生という若い才能が行政の舞台で技術を披露し、それを市民が体験してフィードバックを行うサイクルは、街全体のデジタル化を加速させるでしょう。VTuberのような親しみやすいインターフェースは、将来的に役所の窓口業務や観光案内において、世代を超えた円滑な橋渡し役を担う可能性を秘めているのではないでしょうか。
ビジネスの現場にこうして新しい風が吹き込むことは、新潟の産業界にとっても大きな刺激となるはずです。単なる流行に終わらせず、ここから得られた知見をどう実用化へ繋げていくかが、今後の新潟市の腕の見せ所と言えるでしょう。2019年09月27日の閉幕まで残りわずかですが、この場所に溢れる革新的なエネルギーが、次なる市民サービスのスタンダードを創り出す起点となることを願ってやみません。