【データが示す衝撃】子どもの安全対策、本当にこれで大丈夫?7割の親が帰宅時間を「把握せず」に見るべき防犯対策

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「うちの子は大丈夫だろうか」「事件に巻き込まれたらどうしよう」――小学生のお子さんを持つ保護者の方であれば、一度は登下校中の防犯面に不安を感じたことがあるのではないでしょうか。インターネット関連事業を手がけるNTTレゾナントが2019年3月に実施した調査結果は、そんな多くの親御さんの正直な気持ちと、安全対策の実態との間に大きな乖離があることを浮き彫りにしています。

調査によると、「防犯上、子どもの登下校を不安に感じている」と回答した保護者は、全体の55%にも上りました。この不安は、子どもの学年が低いほど顕著になる傾向が見られ、特に小学1年生の保護者に限ると、不安を感じる割合は実に65%にも達しています。新しい学校生活を始めたばかりのデリケートな時期、親御さんの心配がピークに達するのは自然なことだと言えるでしょう。

しかし、次に示されたデータはさらに衝撃的なものでした。子どもの安全を案じ、「居場所や帰宅時間を知りたい」と答えた保護者が78%にも上ったにもかかわらず、そのうち実に72%もの保護者が、実際には子どもの帰宅時間を把握していなかったという実態が明らかになったのです。この「不安を感じつつも、具体的な行動(帰宅時間の把握)ができていない」という状況は、現代の子育てにおける一つの大きな課題を突きつけていると言えるのではないでしょうか。

調査結果が公開された当時、SNS上でもこの話題は大きな反響を呼びました。「72%が把握していないなんて、信じられない」といった驚きの声が多く見られた一方で、「習い事や友達との遊びで帰宅時間が流動的になりがちで、正直、常に把握するのは難しい」といった、多忙な現代の親御さんのリアルな苦悩に共感する意見も目立ちました。また、子どもの安全を守る手段として、GPS機能付きの携帯電話や見守りデバイスを持たせているという投稿も多く見られ、テクノロジーを活用した防犯対策への関心の高さが伺えました。

テクノロジーは不安解消の切り札となるか

子どもの安全を守るためのツールとして、近年、携帯電話やGPS(ジーピーエス:Global Positioning Systemの略で、人工衛星からの電波を利用して地球上の現在位置を正確に測定する仕組み)機能付きの専用デバイスを持たせる親御さんが増えています。しかし、たとえ携帯電話を持たせていたとしても、この調査結果が示すように、すぐに不安が解消されるわけではないようです。なぜなら、ただ端末を持たせるだけでは、親御さん側が「いつ」「どこで」子どもの帰宅状況を確認するかという運用ルールが定まっていないと、結局は帰宅時間の確実な把握には繋がらないからです。

私は、この調査結果は単に親の「怠慢」を指摘しているのではなく、「安全」と「子どもの自主性」のバランスを取ることの難しさを示していると捉えるべきだと考えます。いつまでも親が過度に管理する姿勢では、子どもは自立した判断力を養えません。しかし、安全が脅かされる事態は絶対に避けたい。このジレンマこそが、多くの保護者を悩ませている核心でしょう。だからこそ、私たちはテクノロジーを単なる監視ツールとしてではなく、「子どもが安全に自立するためのサポートツール」として捉え、活用していく必要があるでしょう。

例えば、GPSによる位置情報の確認を「親が安心するための手段」から、「子どもが自分で安全を担保するための連絡手段」へと位置づけを変えてみてはいかがでしょうか。登下校時や決められたポイントを通過した際のみ、子ども側からチェックインを促すなど、親子で納得できる新しいルール作りが、今後の防犯対策の鍵になると言えるでしょう。携帯電話の普及が進む現代において、親が安心感を高め、子どもも自立心を育めるような、より効果的な見守り方を模索していくことが、私たち大人に課せられた重要な使命だと感じています。

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