レトロで熱い!セルジオ・レオーネの傑作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』が今こそ心に響く理由

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映画史に燦然と輝く巨匠、セルジオ・レオーネ監督が1968年に生み出した伝説の西部劇『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』が、再び脚光を浴びています。かつて「マカロニ・ウェスタン」として親しまれたイタリア製西部劇の枠を超え、壮大なスケールで描かれる本作は、まさに芸術品と呼ぶにふさわしい仕上がりです。2019年09月29日現在、リバイバル上映などを通じて若い世代からも熱烈な支持を集めているのは、非常に興味深い現象だと言えるでしょう。

物語の舞台は、鉄道建設の波が押し寄せる開拓終焉期の荒野です。謎の男、冷酷な殺し屋、そして運命に翻弄される未亡人の思惑が複雑に絡み合い、息をのむような緊張感がスクリーンを満たします。SNSでは「圧倒的な映像美に言葉を失った」「冒頭の数十分間、音だけで世界観に引き込まれた」といった驚きの声が続出しています。当時の観客だけでなく、現代の目の肥えた映画ファンをも虜にする魔力が、この作品には確かに宿っているのです。

映画の常識を覆した「マカロニ・ウェスタン」の真髄

ここで少し、本作を語る上で欠かせない「マカロニ・ウェスタン」という言葉について解説しましょう。これは1960年代から70年代にかけてイタリアで制作された西部劇の俗称で、従来のハリウッド製西部劇に比べて、泥臭くバイオレンスな描写や、善悪が入り混じる複雑な人間ドラマが特徴です。レオーネ監督はこのジャンルの第一人者であり、本作はその集大成として、荒野の孤独と哀愁をより深く、美しく描き出すことに成功しました。

特筆すべきは、巨匠エンニオ・モリコーネによる音楽の効果でしょう。登場人物ごとにテーマ曲が用意されており、耳に残る旋律がキャラクターの感情を雄弁に語りかけてきます。ネット上の反応を見ても「音楽を聴くだけで涙が出る」といった感想が多く、音と映像の融合が極限まで高められていることが分かります。私は、これほどまでに五感を刺激し、観る者の心に深い爪痕を残す作品は、今の映画界を見渡しても稀有な存在だと確信しています。

本作が描き出すのは、単なる復讐劇ではありません。変わりゆく時代に取り残されていく者たちの悲哀や、文明の影に消えゆく荒野へのレクイエムが込められています。SNS上では、登場人物たちの渋すぎる佇まいに憧れる投稿も散見され、時を経ても色褪せない「カッコよさ」の定義を私たちに再提示してくれます。2019年09月29日の今、劇場の大スクリーンでこの濃密な時間を体験できる幸運を、ぜひ噛み締めていただきたいものです。

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