シャープは、英語学習に不可欠な「読む・聞く・書く・話す」の4技能を効率的に鍛えられるカラー電子辞書「Brain(ブレーン)」の最新2モデルを、2019年10月10日より発売します。今回の新製品は、自分の英語発音をAIが採点してくれる革新的な機能や、自作の英文を読み上げる機能を搭載している点が大きな特徴です。2020年度から導入される大学入学共通テストにおいて、英語4技能の評価がこれまで以上に重視されるという教育現場の変化を見事に捉えた、戦略的なデバイスといえるでしょう。
特に注目したいのが、小中学生の学習を強力にバックアップする「中学生モデル」の充実ぶりです。「読む」力を養うために、世界中で親しまれている多読教材「Oxford Bookworms」から『オズの魔法使い』など厳選された30冊を収録しました。さらに「聞く」学習を支える字幕付きリスニング機能や、自分の書いた文章を音声で確認できる「書く」ためのサポート機能も万全です。英作文の読み上げ機能は、書いた内容を耳からも刺激として取り入れることで、記憶定着を助ける効果が期待されます。
圧巻なのは「話す」力を磨くための発音採点アプリでしょう。これは発音した音声の波形を分析し、0点から100点の間でリアルタイムに採点してくれる仕組みです。ゲーム感覚で楽しみながらネイティブに近い発音を目指せるこの機能は、SNS上でも「これなら子供が自発的に練習しそう」「親が教えられない発音を機械が判別してくれるのは助かる」と、早くも大きな期待が寄せられています。客観的な数値で自分の上達が見える化されることは、学習継続の大きなモチベーションになるはずです。
タブレットスタイルで隙間時間を活用!アクティブシニア向けモデルも登場
ハードウェア面での進化も見逃せません。この「Brain」は画面部分を360度回転させて折り畳むことができ、まるでタブレットのようなスタイルで使用可能です。これにより、通学中の電車やバスの車内といった限られたスペースでも、片手で手軽に学習を進められます。単なる辞書として言葉を調べる道具から、いつでもどこでも使える総合学習プラットフォームへと進化した印象を受けます。多忙な現代の中学生にとって、この「隙間時間の有効活用」は成績アップの鍵を握る重要な要素となるに違いありません。
また、同日の2019年10月10日には、大人の知的好奇心を刺激する「生活・教養モデル」もリリースされます。こちらはアクティブシニアをターゲットにしており、外出先でふと思いついた俳句を記録したり、手軽にメモを取ったりできる新機能が追加されました。学び直しや趣味の充実を図りたい層にとって、信頼性の高い辞書コンテンツと便利なツールが融合した一台は、生活の質を高める良きパートナーとなるでしょう。価格は両モデルともオープン価格ですが、市場では税別34,000円前後が見込まれています。
編集者の視点から見れば、今回のシャープの試みは「辞書の再定義」だと感じます。インターネットで簡単に検索ができる現代において、あえて専用機を持つ理由は、こうした特化型の学習機能にこそあります。特に発音採点のようなインタラクティブ(双方向)な機能は、教科書だけでは得られない体験を提供してくれるでしょう。2020年度の教育改革を目前に控え、家庭での英語学習のスタンダードを塗り替える存在になるのではないかと、その市場動向に熱い視線を送っています。