若者の街、そしてサブカルチャーの聖地として愛されてきた下北沢が、今まさに歴史的な変貌を遂げようとしています。小田急電鉄と京王電鉄、そして世田谷区がタッグを組み、駅周辺の広大な跡地を活用した大規模な再開発計画の全貌がついに明らかになりました。SNS上では「シモキタらしさが無くならないか心配」という声がある一方で、「新しい施設が楽しみすぎる」といった期待に満ちた投稿が相次ぎ、トレンドを席巻しています。
今回のプロジェクトの目玉は、小田急線が地下化されたことで生まれた地上部分の空き地を活用する「下北線路街」の整備です。2018年03月に複々線化が完成したことで、東北沢駅から世田谷代田駅にかけて約2万7500平方メートルもの広大な用地が誕生しました。複々線化とは、線路を上下各2線ずつ、計4線に増やすことで電車の混雑緩和や時短を実現する鉄道技術のことですが、それが街の風景をこれほどまでに一変させるとは驚きです。
2019年09月24日には、その先駆けとして「下北線路街 空き地」がオープンし、活気あふれる憩いの場として注目を集めています。ここには個性豊かな飲食店や物販店が集結しており、かつての線路上が人々の笑顔で満たされる空間へと生まれ変わりました。筆者としては、単なるビル建設ではなく、空き地という形で「余白」を残しながら開発を進める手法に、下北沢らしい自由な文化へのリスペクトを感じずにはいられません。
温泉旅館から学生寮まで!多様な文化が交差する「下北線路街」の魅力
開発の勢いは止まらず、2020年12月には約50室を備えた都市型ホテルの開業が控えており、宿泊機能の拡充が期待されています。驚くべきことに、箱根から本物の温泉を運んでくる本格的な温泉旅館や、次世代を担う若者のための学生寮、さらには保育所の開設も予定されているのです。このように多様な世代が共生できる仕組みを取り入れることで、一時的なブームに終わらない、地に足のついた街づくりが展開されていくでしょう。
小田急電鉄だけでなく、京王電鉄も井の頭線の下北沢駅高架下を利用した独自の開発を2021年ごろの完成を目指して進めています。こちらには洗練された商業施設に加え、世田谷区が運営する図書館カウンターも設置される計画となっており、利便性が飛躍的に向上するのは間違いありません。お買い物だけでなく、仕事帰りや学校帰りに気軽に本に触れられる環境が整うことは、知的な刺激を求める層にとっても大きな魅力となるはずです。
すでに世田谷代田駅の周辺では、アパートメントや東京農業大学のオープンカレッジが稼働しており、学びと暮らしが融合した新しい街の形が見え始めています。これまでの下北沢が持っていた「雑多でエネルギッシュな魅力」を継承しつつ、洗練されたインフラが加わることで、世界からも注目される観光地へと進化していくでしょう。変化を恐れず、常に新しい価値を提示し続けるこの街の未来から、今後も目が離せません。