大手アウトソーシング企業のトランスコスモス株式会社は、2019年10月01日付で実施される新たな人事異動および組織改革の詳細を明らかにしました。今回の発表で最も注目を集めているのは、主力事業の一つであるBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)部門における体制のアップデートです。同社は「BPOサービス統括事業開発室」を新設し、さらなる専門性の向上と事業拡大を狙う構えを見せています。
BPOとは、企業の業務プロセスの一部を専門企業へ継続的に外部委託することを指す言葉です。今回、新設される事業開発室の室長には、取締役兼専務執行役員として同部門を牽引してきた高野雅年氏が就任します。経営の第一線に立つリーダーが直接指揮を執ることで、意思決定の迅速化が期待できるでしょう。SNS上では「現場を熟知したトップの就任により、サービスの質がより強固になるのではないか」といった期待の声が寄せられています。
デジタルトランスフォーメーションを加速させる戦略的人事
また、現代のビジネスシーンで欠かせないキーワードとなったDX(デジタルトランスフォーメーション)分野でも、重要な人事の動きが見られます。執行役員の山根径氏が、デジタルマーケティング・EC・コンタクトセンター統括における「デジタルトランスフォーメーション本部」の副本部長に就任することが決定しました。DXとは、IT技術を浸透させることで、人々の生活やビジネスモデルをより良いものへと変革させる取り組みを意味します。
今回の組織改編では、既存の「コンサルティング第二統括」を「コンサルティング統括」へと名称変更するなど、より包括的で分かりやすい組織構造への再編も行われます。私個人としては、今回の人事から同社が「デジタルと人の融合」をより高い次元で実現しようとする強い意志を感じました。単なる業務効率化に留まらず、テクノロジーを駆使して顧客体験を革新しようとする姿勢は、不透明な経済状況下において非常に強力な武器になるはずです。
2019年09月30日に発表されたこの布陣は、トランスコスモスが次世代のサービスプロバイダーとして飛躍するための布石といえるでしょう。デジタルテクノロジー推進本部の機能も強化されることで、EC市場やコンタクトセンターの在り方がどう変化していくのか、今後の展開から目が離せません。新体制が始動する2019年10月01日以降、同社が提供するサービスの進化は、業界全体に新たな刺激を与えることになるに違いありません。