2019年5月29日付の報道は、台湾の電子機器大手BenQ(ベンキュー)の日本法人であるベンキュージャパンが、スポーツ観戦のあり方を一変させる可能性を秘めた新製品を投入するというニュースを伝えました。同年5月30日に発売されるのは、4K放送に対応した家庭向けのプロジェクターです。これまで4K映像を大画面で楽しむには録画が必要な機種が多かった中、新製品はライブ中継をそのまま大迫力で楽しめるように進化しました。
このプロジェクター「TK800M」は、同年開催のラグビーワールドカップや翌2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた需要を見込み、店頭想定価格14万円前後という価格で投入されました。最大の魅力は、わずか3.32メートル離すだけで100インチの大画面を投影できる点です。SNS上では当時、「自宅がスポーツバーになる」「4Kの大画面ライブは迫力満点だろう」といった、スポーツファンからの熱狂的な期待の声が多数上がっていました。
特にユニークなのは、スポーツ観戦に特化した2つの専用モードです。一つ目の「フットボールモード」は、芝生の色などをより忠実に再現し、歓声が大きく聞こえるよう音声も調整。まるでスタジアムにいるかのような臨場感を味わえるよう工夫されています。もう一つの「スポーツモード」は、体育館の床の木目などを強調し、スニーカーの擦れる音などがくっきり聞こえるようにすることで、屋内競技の緊張感を演出します。
コラムニストとしての私の意見ですが、このベンキューの戦略は、日本のスポーツファンが持つ**「現場の熱狂を共有したい」という強いニーズを的確に捉えています。プロジェクターは、テレビでは味わえない大画面による臨場感という、新たな付加価値を提供します。3000ルーメンという高い明るさで、明るい室内でもくっきりとした映像を楽しめるという実用性も兼ね備えており、リビングルームを「プライベート・スタジアム」**に変えるこのプロジェクターは、日本のホームエンターテイメント市場に大きな一石を投じることになるでしょう。