【2019年金融人事】日本相互証券の新社長に榊原正一氏!野村證券出身の「市場のプロ」が描く未来とは?

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令和の時代が幕を開けたばかりの2019年5月28日、金融業界の深層部に激震とも言える重要な人事が発表されました。国債市場の「要」とも言える日本相互証券のトップが交代するというニュースです。このたび、同社の新しい社長として、野村證券出身の榊原正一(さかきばら・しょういち)氏が就任することが明らかになりました。

この人事は、単なる企業の役員交代という枠を超え、日本の債券市場が今後どのような舵取りをしていくのかを占う試金石となるでしょう。榊原氏は1986年に大阪市立大学を卒業後、証券業界のガリバーである野村證券に入社し、長きにわたり最前線で活躍されてきた人物です。

市場の番人「日本相互証券」とは何か

そもそも「日本相互証券」という名前を聞いて、ピンとくる方は、かなりの金融通か業界関係者かもしれません。ここで少し、専門的な解説を加えましょう。日本相互証券とは、証券会社同士が国債などを売買するための市場を提供する「ブローカーズ・ブローカー(BB)」と呼ばれる存在です。一般の投資家が直接取引する場所ではなく、プロ中のプロたちがしのぎを削る、まさに市場の心臓部と言える場所なのです。

今回、その心臓部のトップに就く榊原氏は、京都府出身の56歳。野村證券では2009年に執行役員、2014年には常務、そして直近の2019年には副会長を務めるなど、輝かしいキャリアを歩んでこられました。まさに、資本市場の荒波を知り尽くしたベテラン中のベテランと言えるのではないでしょうか。

SNSでの反響とコラムニストの視点

この発表を受け、SNS上の金融関係者とおぼしきアカウントからは、早くも様々な反応が寄せられています。「野村のDNAがBB(ブローカーズ・ブローカー)にどう注入されるのか楽しみだ」「実務を知り尽くした人物の登板は、市場の安定にとってポジティブだろう」といった、期待のこもった声が多く見受けられました。

私自身、この人事を非常に興味深く見ています。なぜなら、長らく超低金利環境が続き、国債市場の機能低下が懸念される昨今において、現場感覚を持った強力なリーダーシップが求められているからです。榊原氏のような現場叩き上げの「市場のプロ」がトップに立つことは、硬直化しがちな市場に新しい風を吹き込む契機になるのではないでしょうか。

なお、注目の就任日は2019年6月17日を予定しています。これに伴い、現社長である近藤秀一氏は代表権のある会長へと就任するとのことです。新体制となる日本相互証券が、令和の金融市場でどのような存在感を示してくれるのか、今後の動向から目が離せません。

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