問題24
Aさん(82歳)は、夫を亡くして以来、近くに住む息子の頻繁な訪問を頼りにしながら、通所介護を利用し、一人暮らしを続けていた。ところが、最近、軽い脳梗塞を起こして入院した。退院後、またいつか倒れるのではないかと不安をかんじるようになり、有料老人ホームに入居したいとの気持ちを介護支援専門員に打ち明けるようになった。しかし、息子は、入居に反対しているようである。介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 .利用者本位なので、Aさんの入居希望である有料老人ホームの介護支援専門員に依頼して息子を説得させた。
2 .Aさんの在宅生活継続の可能性について協議するため、サービス担当者会議を開催した。
3 .近くの有料老人ホームをAさんと息子とともに見学した。
4 .反対する息子の前だとAさんは入居したいといわないため、入居の希望はそれほど強くないと判断し、しばらく静観することとした。
5 .Aさん宅への訪問の頻度を増やし、息子にも同席を求め、三者で話し合う機会を継続的に持つこととした。
適切な選択肢は3つあります。
「1 利用者本位なので、Aさんの入居希望である有料老人ホームの介護支援専門員に依頼して息子を説得させた。」
この選択肢は適切ではありません。介護支援専門員は、Aさんの希望を尊重しながらも、家族や介護者との協力を図ることが求められます。専門員が息子を説得することは、家族間の信頼関係を損ね、逆効果になる可能性があります。
「2 Aさんの在宅生活継続の可能性について協議するため、サービス担当者会議を開催した。」
この選択肢は適切です。サービス担当者会議は、利用者と家族、介護者、医師、ケアマネージャーなどが参加して、利用者の現状や課題、今後の支援方針を協議する場です。Aさんと息子が参加し、在宅生活を継続するための支援策を検討することができます。
「3 近くの有料老人ホームをAさんと息子とともに見学した。」
この選択肢は適切です。入居について家族間で意見が分かれた場合、有料老人ホームを見学することで、施設の実際の様子や生活環境を確認することができます。Aさんと息子が現地を訪れ、施設の特徴やサービス、費用などについて話し合うことができます。
「4 反対する息子の前だとAさんは入居したいといわないため、入居の希望はそれほど強くないと判断し、しばらく静観することとした。」
この選択肢は適切ではありません。Aさんが入居を希望していることは明確であり、家族間での協力や支援策を模索する必要があります。ただし、Aさんが無理をすることなく、ゆっくりと話し合う時間を持つことも大切です。
「5. Aさん宅への訪問の頻度を増やし、息子にも同席を求め、三者で話し合う機会を継続的に持つこととした。」
この選択肢は適切です。三者で話し合う機会を継続的に持つことは、Aさんの要望や不安を理解し、息子との調整を図るために非常に重要です。Aさんの入居について、息子にも理解してもらうためには、話し合いを継続的に行うことが必要です。介護支援専門員が、Aさんと息子のコミュニケーションを促進し、両者の立場を理解し合う機会を提供することで、双方の意見を尊重した解決策を模索することを目的としています。頻繁な訪問と話し合いを通じて、息子がなぜ入居に反対しているのか、どのような問題があるのかを明確にし、それらを解決するための手段を模索することができます。また、家族や支援者とのコミュニケーションが良好であれば、Aさんの希望を実現するためのサポートが得られる可能性も高くなります。したがって、Aさんと息子の関係を改善し、双方の意見を尊重して入居について話し合う機会を設けることは適切な選択肢の一つです。