問題25
Aさん(85歳)は重度の認知症であり、長男家族と同居しながら、訪問介護を利用していた。高熱を出したので別居している長女が付き添って受診したところ、ひどい褥瘡があり、これまでなぜ放置していたのかと医師に注意された。このため、長女が長男に相談せず、一方的に介護療養型医療施設に入院させた。長女は、面倒を見ていなかったと長男を叱責し、介護保険証等を渡すように求めたが拒否された。長女は、今後どのように対応したらよいか、地域包括支援センターに相談した。地域包括支援センターの対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1 .長女の申し立てに従い、長男に対して、長女に関係書類を渡すように説得した。
2 .まず、担当していた介護支援専門員から事情を聞いた。
3 .今後の対応を検討するため、長男、長女及び介護療養型医療施設の計画担当介護支援専門員を交えて話し合いを持つことにした。
4 .兄弟の財産争いの可能性もあるので、センターは所管外であるとして相談を断った。
5 .地域包括支援センター運営協議会を開催し、方針を決定した。
正解は2と3です。
2.担当していた介護支援専門員から事情を聞くことは適切です。長男に対して、長女に関係書類を渡すように説得する前に、担当者が事情を調査することで、長男の視点も把握し、適切な支援を提供することができます。
3.介護療養型医療施設の計画担当介護支援専門員を交えて話し合いを持つことも適切です。長男、長女、そして介護療養型医療施設の専門家を交えた話し合いにより、現状の課題を共有し、問題解決に向けた方針を決定することができます。
1.長女の申し立てに従い、長男に対して、長女に関係書類を渡すように説得することは、問題解決に繋がるとは限らず、兄弟間の対立を深める可能性があります。
4.兄弟の財産争いの可能性があるとして相談を断ることは、地域包括支援センターの使命として適切な対応ではありません。
5.地域包括支援センター運営協議会を開催し、方針を決定することは、現在のケースに対する具体的な支援を提供することには直接的につながりません。