ベトナム観光大手TMGが空へ挑戦!新会社「ティエンミン航空」設立で激化するLCC市場の行方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

東南アジアの中でも目覚ましい経済発展を遂げているベトナムから、航空業界を揺るがす大きなニュースが飛び込んできました。現地の観光産業を牽引する最大手、ティエンミン・グループ(TMG)が、自社単独での航空事業参入を決定したのです。これまで同社は、アジア最大級の格安航空会社(LCC)であるマレーシアのエアアジアとタッグを組む計画を進めていましたが、2019年に入りその合弁計画が白紙撤回されたことで、独自の道を歩む決断を下しました。

新たに誕生する航空会社の名称は「ティエンミン航空」とされており、すでに当局への運航申請に向けた手続きが進められています。TMGはホテル運営や旅行代理店業を幅広く手掛けており、自ら翼を持つことで、旅行の予約から宿泊、移動までをワンストップで提供する垂直統合型のビジネスモデルを目指しているのでしょう。収益源を多角化し、観光ビジネスの相乗効果を最大限に引き出そうとする同社の戦略は、非常に合理的かつ野心的であると感じます。

SNS上では、この突然の発表に対して「ベトナムの空がさらに賑やかになりそう」「エアアジアとの破談は残念だけど、地場資本の新しい選択肢が増えるのは利用者として嬉しい」といった期待の声が多く上がっています。一方で、ベトナムの航空市場はすでにベトナム航空やベトジェットエアといった強力なライバルがひしめき合っているため、新規参入による競争の激化を懸念する意見も散見されました。まさに、ベトナムの空は戦国時代に突入したといえるでしょう。

ここで改めて整理しておきたいのが、航空業界でよく耳にする「LCC(格安航空会社)」という概念です。これは機内サービスを簡素化したり、機材の運用効率を高めたりすることで、従来のフルサービスキャリアに比べて圧倒的な低価格を実現するビジネス形態を指します。ティエンミン航空がどのような価格帯やサービスを打ち出してくるのかは、今後の大きな注目ポイントとなるはずです。既存の航空会社との差別化が、成功を左右する鍵となるのは間違いありません。

2019年07月04日現在、ベトナム政府による認可待ちの状態ではありますが、もし計画通りに運航が開始されれば、観光客にとっての利便性は飛躍的に向上するはずです。編集部としては、既存の観光インフラを熟知しているTMGだからこそ提供できる、地域に根ざした独自のサービス展開に期待しています。単なる価格競争に終始するのではなく、ベトナムの魅力を再発見させてくれるような新しい空の旅を、ぜひティエンミン航空には体現してほしいと願っています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*