2019年5月31日、航空会社スカイマークは、前日の5月30日朝に中部国際空港(セントレア)を出発予定だった那覇行きのフライトで、乗務直前の検査により機長からアルコールが検出されたという衝撃的な事実を公表いたしました。幸い、この事態による運航の遅延は発生しなかったものの、お客様の安全を預かる航空会社のプロ意識と体制に対する懸念の声が広がっています。
問題のフライトは、中部国際空港を午前6時5分に飛び立つ予定で、勤務開始時刻は午前4時55分頃でした。同社の規定に基づき、勤務開始直後から行われた呼気検査で、この40代の男性機長から1リットルあたり最大0.13ミリグラムというアルコール分が検出されました。この数値は、道路交通法上の酒気帯び運転の基準(0.15ミリグラム)に迫るものです。
当該機長の説明によりますと、前日の5月29日の午後1時30分頃から午後3時30分頃にかけて、滞在先のホテルで焼酎の水割りを200ミリリットル入りのカップで3杯飲んだとのことでした。スカイマークでは、パイロットに対して**「勤務開始時刻の12時間前以降の飲酒を厳しく禁止」しています。機長の飲酒時間は会社の定める禁止時間帯には含まれていないとされていますが、なぜこれほどのアルコールが残存していたのか、徹底的な原因究明が必要でしょう。
このニュースが報じられると、SNS上ではすぐに大きな反響を呼びました。「飲酒時間を守っていてもアルコールが残ってしまうのは問題ではないか」「パイロットは体調管理もプロの仕事なのに、意識が低いのではないか」「規制が甘いのではないか」といった、航空会社の安全管理体制に対する厳しい意見が多数見受けられます。また、「機長が交代して遅れが出なかったのは不幸中の幸い」という声もあり、会社の迅速な対応を評価する意見も一部では見られました。
航空業界におけるアルコール検査は、フライトの安全を担保するための最も重要なセーフティネットの一つであり、厳格な飲酒基準(ゼロトレランス)が求められています。近年、他の航空会社でも同様の事案が頻発しており、今回のスカイマークの件も、単なる個人の問題として片付けられるべきではありません。安全への意識を改めて高め、規定遵守の徹底と同時に、アルコールが抜けきらない体内状態での乗務がいかに危険であるかを再認識させるための教育が必要不可欠だと考えられます。
今回の事態を受け、スカイマークは運航規定の厳格な運用と、乗務員の体調管理に対するさらなる指導を徹底する必要があるでしょう。利用者の方々が安心して飛行機を利用できる「空の安全」を守り抜くために、航空会社にはより厳しく、より高い倫理観**に基づいたプロフェッショナリズムが求められているといえるでしょう。