🐷国際基準HAACP義務化に対応!サイボクハムが20億円新工場で実現する安心・安全と豚一頭の価値最大化

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埼玉県日高市に拠点を置くハム・ソーセージ製造の老舗、埼玉種畜牧場・サイボクハムが、衛生管理を大幅に強化した新工場を建設いたしました。これは、2020年6月から国内で義務化されるHACCP(ハサップ、Hazard Analysis and Critical Control Point:危険度分析による衛生管理)という国際的な衛生管理基準に対応するための、未来への大きな一歩です。このHACCPは、食品の製造工程全体を通じて、特に危害を及ぼす可能性のある要因を事前に分析し、それを除去または低減するための重要管理点(CCP)を継続的に監視・記録する衛生管理手法で、消費者の皆様に、より安全な食品をお届けするための世界的な標準と言えるでしょう。

本社敷地内に新たに建設された新工場は、2階建てで、これまでの工場と比較して延べ床面積が約1.3倍の約4,200平方メートルに拡大されました。ここに投じられた投資額は約20億円に上ります。最新鋭のドイツ製食肉加工機械など約30台を配置し、特に肉を混ぜるミキシングマシンをはじめ、約6割の設備が一新されました。これらの新設備は、洗浄時に簡単に分解できるよう工夫されており、さらに製造工程ごとの時間や温度などを細かく分析・記録できる機能も備わっています。これは、国際基準が求める厳格なトレーサビリティ(追跡可能性)の確保にも繋がる、非常に重要な機能であると考えられます。

設備刷新で実現する最高水準の衛生管理と品質安定化

サイボクハムはこれまでも消毒や手洗いなど衛生管理を徹底していましたが、今回の老朽化した設備の刷新とHACCP義務化への対応で、製品や工程ごとに部屋を完全に分けるという施策を実行しました。例えば、同じモツ肉の加工であっても、カットする部屋とパック詰めを行う部屋を区別する必要がある、というHACCP基準に照らし合わせ、工場内には合計約50部屋が設けられています。これにより、交差汚染(異なる工程間での菌の移動)のリスクを極限まで低減することが可能になります。また、室内の温度や湿度も自動で制御できるようになり、「品質の高い商品をより安定的に供給できる」と、同社は大きな期待を寄せているようです。安定供給と品質の向上は、食の安全・安心を求める私たち消費者にとって、何よりも嬉しいニュースだと言えるでしょう。

この新工場の稼働は、衛生面の強化だけにとどまりません。最新設備の機能を駆使し、製造技術力の向上も同時に図っていく計画です。サイボクハムは、養豚家として国内で初めて直売店を設け、養豚からハムやソーセージの製造・販売までを一貫して手掛けるという、非常に稀有なビジネスモデルを確立してきました。これにより、新鮮で品質の高い食品を消費者に直接お届けすることを目指しており、今回の設備投資は、その企業理念をさらに強固なものにするでしょう。

また、今回の新工場建設は、SNS上でも大きな反響を呼んでいます。特に「サイボクハムは遊べる場所もあるし、いつも混んでいる」「HACCP対応でさらに安心できる」「レバーペーストが美味しいから新商品にも期待!」といった、既存のファンからの期待の声や、衛生管理強化を評価するコメントが多く見受けられました。これは、同社が長年培ってきたブランドへの信頼の証であり、新たな設備投資が、その信頼をさらに高める起爆剤になることを示しています。

「豚一頭、全てが宝物」余剰部位を生かした新商品開発への挑戦

さらに注目すべきは、これまで食べにくいとされてきた豚の余剰部位を生かした新商品開発の強化です。同社は「栄養価が高く、調理時間が省ける簡便商品などの開発を強化していきたい」との考えを示しています。これは、食品ロスを減らすという現代的な課題への取り組みであり、また、忙しい現代人の食生活にも寄り添う画期的な試みだと評価できます。例えば、2019年4月に新発売されたレバーペーストは、その一環として約3年の試行錯誤を経て誕生しました。

レバー特有の匂いを和らげ、パンやクラッカーに塗って手軽に美味しく食べられるように開発されたこの商品は、栄養価の高さと簡便性から、今後の同社の新商品開発の方向性を示すものと言えるでしょう。笹崎静雄社長は「豚の足から内臓、耳まで全て宝物。豚1頭、全ての部位を価値あるものとして食べてもらえる商品を生んでいきたい」と力強く語っています。この言葉からは、命を余すところなく大切にするという、養豚業の根幹にある哲学が感じられます。

サイボクハムは現在、精肉商品を年間1,500トン、ハム・ソーセージを年間500トン生産しており、その生産能力は新工場でさらに向上する見込みです。また、工場だけでなく、商品を販売するミートショップ、レストラン、そして温泉までを運営し、「豚を通じた食と健康のユートピア」を目指している本社エリアは、年間約400万人もの人々が訪れる一大レジャー施設でもあります。今回の新工場稼働により、同じ敷地内にある1985年に立ち上げた旧工場は、手狭になっていたミートショップのバックヤードとして活用され、通販の発送業務なども新工場へ移管される予定です。2019年6月1日の工場新設は、サイボクハムが「食と健康」のユートピアを、より安心で高品質なものへと進化させるための、確かな礎となることでしょう。

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