絶好調!中部国際空港が2019年3月期純利益最高を達成した秘密と今後の展望

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愛知県常滑市に拠点を置く中部国際空港は、2019年5月30日に発表された2019年3月期の連結決算において、純利益が前期と比べ18%増加し、過去最高となる64億円を記録いたしました。これで2期連続での最高益更新という快挙達成となり、中部地方における空の玄関口が非常に好調であることが裏付けられています。売上高も前期比9%増の642億円となっており、好調な業績を牽引しているのは、やはり過去最高を記録した航空旅客数と、インバウンドと呼ばれる訪日外国人による旺盛な消費活動です。

特に航空旅客数は1,235万人に達し、前期から7%増加しています。この要因として、韓国や台湾、そして東南アジアを中心とした航空会社による新規就航が相次いだことが挙げられます。その結果、国際線の外国人旅客数は前期比10%増の293万人となり、全体の旅客数を大きく押し上げました。インバウンド消費の活発さは、免税売上高が前期比18%増の238億円という数字にも如実に表れており、外国人旅行客が日本滞在中にどれだけ多くの商品を購入しているかが分かります。

また、2018年10月にオープンした空港直結型の複合商業施設「フライト・オブ・ドリームズ(FOD)」の集客が好調だったことも、増収に大きく貢献しているポイントです。「フライト・オブ・ドリームズ」は、単なるショッピング施設ではなく、航空機をテーマにした体験型施設であり、多くの来場者を集めています。もちろん、この施設の開業費用などにより営業費用は前期から43億円増加しましたが、それを上回る売上の伸びがあったため、見事に吸収し最高益を達成することができました。

当時の友添雅直社長は、同日の記者会見において、この好調な流れをさらに加速させる展望を語っています。特に、2019年9月に格安航空会社(LCC:Low Cost Carrier)向けの第2ターミナルが開業する予定であり、これによりアジア圏を中心にさらなる需要の高まりが期待できるという見解を示しました。LCCとは、従来の航空会社よりも運賃を低く設定することで、多くの利用者を集めるビジネスモデルの航空会社を指します。第2ターミナルの誕生は、中部国際空港の国際競争力を一層高めることでしょう。

一方で、2020年3月期の業績については、増収減益を見込んでいるとのことです。具体的には、売上高は前期比8%増の693億円とするものの、純利益は21%減の51億円となる見通しです。これは、第2ターミナル関連費用に加え、老朽化が進んでいる空港内施設の大規模修繕など、設備投資が増加することで営業費用がかさむためと説明されています。しかし、これは未来への投資であり、安定した空港運営とさらなる利便性向上を目指す上で不可欠な出費です。

私見として、この2019年3月期の最高益達成は、中部国際空港が地域の経済発展に大きく貢献している証拠だと考えられます。特にインバウンド需要の取り込みに成功していることは、単なる通過点ではなく、地域全体の活性化につながる極めて重要な成果です。SNS上でも、「セントレア(中部国際空港の愛称)にLCCが増えて、旅行がしやすくなる!」や「フライト・オブ・ドリームズの集客力すごい!」といったポジティブな反響が多く見受けられました。これは、空港が単なる交通拠点ではなく、魅力的な目的地へと進化していることを示しているといえるでしょう。一時的な減益見通しはあっても、アジアを視野に入れた戦略的な設備投資は、今後の持続的な成長のための盤石な基盤作りになるはずです。

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